[1分で分かる世界]カナダ、フィンランドでも実験済み!?BI(ベーシックインカム)とは何なのか?

みなさん、BI(ベーシックインカム)って聞いたことありますか??

ベーシックインカムbasic income)とは、最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策。(Wikipediaより引用)

実際に国ごとによって物価や生活費が違うので比較しにくいのですが、要するに、働かなくても死なないように食べていけるようになるんです。

めっちゃ素晴らしい政策じゃないですか??

メリット

  • 働いてる人がよりいい仕事、給料を得るまで待てる
  • 人々が家庭にいる時間が増えたり、家族との時間を持てる自由が増える
  • 市民が官僚制度を最低限化できる
  • 政府が国を管理する費用が減らせる → 社会、福祉制度にお金が回る
  • 出生率が上がる
  • 経済の安定に繋がりやすい

デメリット

  • モノとサービスの増加によってのインフレが起こる
  • 物価の高騰により、生活基準は上がらない
  • アメリカは合計100兆円の赤字が出ると予測されている
  • 貧富の差は縮まらないのではないか
  • ただの収入が人々の働く意欲を下げる
  • 労働力率が下がる

元記事 UniversalBasic Income(https://www.thebalance.com/universal-basic-income-4160668)

フィンランドでの2年にわたるベーシックインカムの導入実験

フィンランド政府は2017年の1月から2年間導入実験をしていて、「福祉の最先端」といって世界中から評価されています。

この実験の具体的な数値データは今年のうちに発表されそうです。

この実験では、失業者を対象にベーシックインカムを与えたところ、実験対象者が再就職の意思を失ったものもいるとされています。あと2年では短すぎるっといった意見もあります。

カナダでのベーシックインカム導入実験

カナダのオンタリオ州での実験。

カナダ・オンタリオ州の新政権は7月31日(現地時間)、ベーシックインカムの導入実験を打ち切った。

導入実験ではオンタリオ州の4000近い人が毎月、無条件でお金を受け取っていた。実験は前首相キャサリン・ウィン氏が始めた。

オンタリオ州のベーシックインカム導入実験では、年収3万4000カナダドル(約292万円)以下の人は年間最大1万7000カナダドル(約146万円)、年収4万8000カナダドル(約412万円)以下のカップルは年間最大2万4000ドル(206万円)、つまり所得の50%を受け取ることができたとCBC(Canadian Broadcasting Corporation)は伝えた。

導入実験は2017年7月にスタート、3年間の予定だった。オンタリオ州の前政権は、そのコストを約5000万ドル(約55億円)と見積っていた。

新政権の子ども・コミュニティー・ソーシャルサービス大臣、リサ・マクラウド(Lisa Macleod)氏は、導入実験は費用がかかり過ぎで「オンタリオ州の家庭に対する施策に明らかになっていない」と取材に答えた。

「ショック。3年間の計画を立てていたが、消え去った」と支給を受けていた男性はCBCに語った。

CBCによると、新首相に就任したダグ・フォード氏は選挙期間中、ベーシックインカムの導入実験の打ち切りを訴えていた。

オンタリオ州のベーシックインカム導入実験は世界でも最大規模のものだった。最も期間が長いものとしては、ケニアでの12年におよぶプロジェクトがある。

Business Insiderより[原文:A Canadian province just killed one of the world’s largest basic income pilot projects

スイスでの実験

チューリヒ近郊にあるライナウ他のサイトへ村(人口1300人)が来年1年間、住民に無条件で一定額の現金を支給する「ベーシックインカム」を試験的に導入する計画を進めている。実現すればスイス初となる。

 アンドレアス・ジェニ村長は、市議会が計画を承認したと述べた。ただ実現にはクラウドファンディングで必要な財源を集めること、さらに住民の約半数に当たる600人以上の参加が条件となる。

 実験は2019年1月から12月末までの1年間。この村の住民で、実験に参加する意思を示した人に毎月2500フラン(約27万5千円)を支給する。

ライナウのベーシックインカム導入案

スイス公共放送(SRF)によると、実験に参加する住民に対し、毎月初めに2500フランを支給する。25歳未満の場合は減額される。

【例】

25歳以上:2500フラン

22~24歳:1875フラン

18~21歳:1250フラン

18歳未満:625フラン

大人2人、子供2人の世帯:6250フラン

プロジェクトのサイト他のサイトへによると、2500フランを上回る収入があった場合は、月末にベーシックインカム全額を返金する。その代わりに自分の収入は手元に残る。

一方、2500フランを下回った場合は、収入を全額手放す代わりにベーシックインカムを受け取る。このため手元には2500フランが入る。

収入源は給与のほか、遺族・老齢年金(AHV)、社会保障なども含む。

返金に応じなかった人は実験の参加資格を失う。

期間は2019年1月から12月末までの1年間。

今実験中ですね。

 このプロジェクトをバックアップするのは、映画製作者のレベッカ・パニアン氏のほか、経済学者のジェンス・マルティグノーニ氏とベーシックインカムの専門家ラルフ・モーザー氏。パニアン氏は「自由を得ることで、怠け者になるのか、より自発的に働くようになるのか。この実験で住民がどんな行動を取るのか知りたい」と話す。

Swiss info.chより

BI実現に向けての課題

文化的問題ー 社会通念、規範

「働かざる者、食うべからず」の国民意識

政治学的問題ー 官僚の抵抗

行政が裁量と差配に固執する

経済学的問題ー フリーライダー問題

働かない者が増えるのではないか

財政問題ー 巨額の財政負担が不可能ではないか

参考文献 波頭亮 2018年「AIとBIはいかに人間を変えるのか」

日本にベーシックインカムが導入されたらどうなると思うか??

僕は日本にベーシックインカムが導入されることは少なくても50年先だろうと思っています。なぜなら、まず日本政府は動くのが遅いし、他の国が実験して、実施して成功しているのを見てからじゃないと政策の実施に踏み切ることはないでしょう。

そして、もし導入されても日本は基本ワークホリックなので政策が導入されても基本的に仕事は続けるでしょう。

ただ、お金に余裕がある人が増えるのでお金の回りはよくなります。

これから、他の国が導入実験をして、結果待ちというところでしょう。

読んでくれてありがとうございました。

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