ネイティブイングリッシュの定義は、英語が第一言語の国(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、アイルランド、南アフリカなど)で生まれ育った人が話す英語のことです。
言語はコミュニケーションツールなので、抽象的に上手い、下手の二択で評価することは難しいです。日本人でも日本語が上手い人もいれば下手な人もいればいるでしょう。英語のネイティブスピーカーでも英語が上手い人も下手な人もいます。評価の基準はいくつかの要素に分かれていると思います。それを今から説明していきたいと思います。
英語が第一言語スピーカーと第二(第三)言語スピーカーとの違いはいったい何なのでしょうか??
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以下では前提としてあなたが英語圏の国で就職や移住がしたい場合での意見です。英語が第二言語の国での就職はまた話が違うと思うのでご注意を。
語彙力
ある調査によると、大学卒のネイティブスピーカーの平均語彙数は3万5千から4万語ぐらいだそうです。そして英語試験の中の最難関レベル英検1級の語彙数は1万5千語だと言われています。
実際にネイティブと話していると、たまに分からない語彙が出てきます。語彙力の面でネイティブと同じレベルになるには、相当の時間がかかると思います。5年間何もせずに英語の語彙だけインプットし続けたら3万語まで覚えられそうですけど、まずそんな暇な人いないですよね笑。それに使わなかったら、単語は忘れていきます。単語力はあるに越したことないし、語彙力が上がるほどネイティブ感も増していきますが、語彙力をネイティブレベルまで目指すのはちょっと時間の無駄」かなと思います。正直、第二言語スピーカーだと1万語もあれば十分かなと思います。
文法
文法はネイティブは言うまでもなく完璧です、と言いたいところですがネイティブでも作文や論文を書くとき、文法やスペルのミスをします。話すときもわざと且つ意識せずに文法のルールを無視して話します。これがすごく難しいです。僕らが日本の教育で習ってきた英語は基本的にフォーマルです。「友達同士なのにかしこまりすぎじゃね」ってなります。
この文法の要素はすごく難しくて、会話の英語だと文法を崩して話すのに、英語のテストや論文などの場合は文法が100%正確でないといけません。
例えば、「I will〜」と「I am going to〜」とどういう風に使い分けるかわかりますか?日本の教育ではこの二つは基本的に一緒と教わりました。
「I will〜」は自分の意思が強く未来のことを話す場合。または即座にこれします!!って言う場合
I will study nursing from this July.(私はこの七月から看護学を勉強します。)
I will grab a beer for you.(at a bar) (ビール頼んでくるね。(バーで))
「I am going to〜」は同じく未来のことを表現したいときに使います。「I will〜」との違いは、意思が弱いときです。あなたの予定変わること、頻繁にありますよね。そういう場合「I am going to〜」を使います。
I’m gonna(I am going to) watch a movie tonight
<今夜は映画を見るつもりだよ。>
こういった細かいニュアンスの違いが文法の勉強をしていると山ほど出てきます。
文法はネイティブレベルを目指す必要がありません。ただし、あなたが英語のテストで点を取りたい、合格したいと言う場合はネイティブレベルを目指す必要があります。
リスニング
リスニング能力は差が出やすいと言えるでしょう。もちろんですが、ネイティブスピーカーは相手の言ってることがほぼ100%聞こえます。映画もドラマももちろん字幕なしです。もし理解できないとなると話し手に問題があると言えるでしょう。相手が高齢者だったり、極端にアクセントが強すぎる場合以外は問題ありません。
一方で第二言語スピーカーの場合はどうでしょう?リスニングはスピーキングやライティングに比べて、能力を上げやすいと思っています。なぜなら、ずっと英語を聴き続けていたら、耳と脳が発達してきて言語処理が早くなるからです。
教科書や参考書に付いているCDみたいな綺麗すぎる英語は逆に生きている英語(生の実世界で聞く英語)は聞いたことがないです。また、スピードがめっちゃくちゃ速いです。
リスニングに関してはネイティブレベルを目指す必要があると僕は考えます。なぜなら、何回も言いますが英語圏での国であなたの「英語は第二言語だから」という言い訳はまず通じないし、ビジネスシーンなど時間が貴重な場面で英語が話せない人の会話は厄介です。(英語圏での就職は英語なんて話せるのが当たり前の世界なので厳しいです)
もう一つの重要なポイントは、いろんな国のアクセントを聞けるようにすることです。英語圏の国は基本的に移民がたくさんいます。生活の中でもビジネスシーンでも国籍関係なく生活しています。真のグローバル人材になるためには、彼らのアクセントも理解する必要があります。
https://offthebeatentrack-yusuke10goal9.com/2018/09/27/12530999/
発音
単語一つずつの発音はしっかりとする必要があります。文法がめちゃくちゃでも、単語一つ一つの発音ができていれば相手に意味は伝わります。
新しい単語帳を使うときCD付きの単語帳で発音をコピーしながら覚えると効率がいいでしょう。
イントネーション、アクセント(訛り)
あなたが英語の勉強初心者ならあなたのアクセントは気にする必要はありません。英語の第二言語スピーカーは誰しも母国語アクセントがあります。そしてこれらを完璧に克服するのは不可能に近いでしょう。
僕はたまに「有名人の英語力!!」とか「留学なしでTOEIC満点です!!」とかいうYouTubeをのぞいたりします。面白いことに彼らのチャンネルには英語で話している動画はほぼ見つかりません。
僕は最近、落合陽一氏の「日本再興戦略」という本を読みました。彼の意見は素晴らしいし論理的です。ただ、英語に関しての考えだけは同意できませんでした。その本には「ネイティブみたいに話せる必要はない。伝わればいいんだ。最近の学生は英語は話せるが、中身がポンコツがいっぱいいる」といった意見です。もちろんそっくりそのままではないですが、僕にはそう理解できました。そこで、僕は「この人はどのくらい英語話せるんだ??」と思って、落合氏がTED TALKSにて英語でプレゼンしている動画にたどり着きました。彼のプレゼンは日本語だと圧巻です。しかし、英語になった途端、申し訳ないけど「めっちゃ日本語アクセントやん。」しかもやたら難しい単語調べて、暗唱していたと思うので、字幕なしで見て7割くらいしか聞き取れなかったです。そして聞いてる側が疲れます。
これは一例ですが、母国語のアクセントが強すぎると本当に聞く気があっても聞き取れない場合があります。ネイティブスピーカーにはたまにはなっから強いアクセントを聞く気がない人もいます。
あくまで、僕のこの記事は「英語圏に就職したい場合」の話ですが、できる限りニュートラル(訛りのない)英語を話すのが理想です。
僕も日本語アクセントが残っていますが、できるだけ訛りの少ない英語を話すように心がけています。
専門英語
これが一番重要なのではないでしょうか。わかりやすく言うと、「自分が働きたい、関わりたい分野の英語」です。ナースや医者になりたい人は医療系の英語を学ぶのがいいでしょうし、パイロットになりたければ航空英語、弁護士なら法律関係の英単語など。
日本語と一緒です。一人の人間がいろんな分野の語彙を習得するのは不可能に等しいでしょう。
ある程度、周りとコミュニケーションが取れるようになってきたら、専門英語、もしくは専門分野を英語で勉強する方向にシフトするのもいいかもしれませんね。
まとめ
しつこく言いますが、日本の企業が求める英語力と全く話が違うのでご注意を。
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僕はこんなに偉そうに英語についての記事を書いていますが、自分の英語力はまだまだネイティブレベルとはほど遠いと思っています。
僕は今も英語の勉強に励んでいますし、止めるきもありません。なんでこんなに英語を続けられるかって、よく聞かれるんですが、答えは簡単。「この言語に惚れたから」です。英語は勉強すればするほど美しいです。
読んでくれてありがとうございました。